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 仕事を進める上で不可欠なのが正確な状況判断。だが、実際の職場では、社員が推測や憶測、希望的観測で状況を伝え、上司が確定事実を確認せず失敗につながる事例が多い。「大丈夫だと思います」という社員には、「なぜだ」と突っ込み、しっかり確認するよう伝えることが上司の正しい仕事のあり方といえる。見るべきポイントやコツをおさえることができれば、仕事の生産性や効率が高まり、結果的に無駄を省いて時間を生かすことにつながる。具体例を交えながら、その方法を伝える。物事の本質を見極め、相手の本音を見抜く力がつく。



 あらゆる企業を診断すると、一番の課題として挙げられるのが「コミュニケーションが取れてない」こと。それなのに、そこに時間とお金をさいていない組織がほとんどだ。コミュニケーションがとれている組織では、社員や経営者が互いに人間性や仕事の立場を理解し合っている。そのベースがあれば、仕事がうまく進まない時、相手の状況をすぐに把握し、助け合って問題を切り抜ける組織力を発揮する。優良な企業こそ、雑談、飲み会、スポーツ大会、社員旅行などコミュニケーション力や組織力を高めることに力を注いでいる。成功事例を交えながら、より高い成果を生み出すための方法を紹介する。



 組織力とコミュニケ―ション力の基盤となるのが「人間性」。正しいことを言っても人は動かない。「信頼できるだれか」が言うことが人を動かす。つまり、人間性を高めることこそが最強の仕事力になる。1人でできることには限界があるが、普段から信頼される人には不思議なくらいに協力者があつまり、仕事がスムーズに進むようになる。最も大切なことは「相手の人間性を尊重し、いい人生を送ってもらいたいと思う心」。やさしさや思いやりを磨き、気づきのレベルを上げていく力を向上させることは、組織全体の力を上げることにつながる。人間性を磨く大切さについて事例を交えて紹介し、1回目と2回目の内容をさらに深めていく。