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大久保 伸隆(おおくぼ・のぶたか)氏
株式会社エー・ピーカンパニー副社長、神戸大学非常勤講師 (飲食店・サービス業・人材開発)

バイトを満足させながら、顧客の感動を生む
大久保伸隆(HP用).jpg 1983年、千葉県出身。大学卒業後大手不動産会社に就職するが、約1年で退職。アルバイト時代の飲食店での仕事の面白さが忘れられず、2007年4月(株)エー・ピーカンパニーに入社。2008年12月、のちに伝説の繁盛店と呼ばれる「塚田農場錦糸町店」の店長に抜擢され、ユニークなリピート戦略を打ち出し、雑居ビル空中階50坪の店で年間2億円を超える売上を出し続ける。2010年「塚田農場」事業部長、2011年取締役営業本部長、2012年常務取締役営業本部長、2015年31歳で取締役副社長に昇進。アルバイトを精神的かつ経済的に満足させる独自の経営で驚きのリピート率を達成、『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』など多くのメディアで話題になる。2016年3月には、その経営論をまとめた初の著書『バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛する』を幻冬舎新書より出版。

且田 久雄(かつた・ひさお)氏 
エフピコグループ 株式会社ダックス四国 代表取締役社長 (製造業・リサイクル)

誰も辞めない 魅力のある会社づくり
且田久雄(HP用).jpg 1948年和歌山県生まれ。明治学院大学社会学部に在籍中に、高知県土佐市で社会福祉施設や私立養護学校の立ち上げに関わり、卒業後に就職。1997年に、食品トレー容器の生産・販売を手掛けるエフピコグループ(広島県)の特例子会社「ダックス四国」を創業。重度障がい者の正社員化、最低賃金以上の給与と賞与の給付などを実現した。エフピコグループは2016年2月上旬時点で、特例子会社や就労継続支援A型事業所などを全国18ヵ所に運営し、障がい者約370人を雇用する。経済産業省の2014年度「ダイバーシティ経営企業100選」にも選出された。「障がい者のために仕事をつくるのではなく利益を出す本業の中で、障がい者ができる仕事を切り出すことが経営者の仕事」と民間企業向けの障がい者雇用のコンサルティングにも取り組み、約40社約600人の正社員雇用につなげた。

妃乃 あんじ(ひの・あんじ)氏
一般社団法人change 代表理事 (社会福祉)

宝塚で学んだプロフェッショナル精神 〜東北復興 人材支援に生かす~
妃乃あんじ(HP用).jpg 1983年大阪府生まれ。高校2年終了後に宝塚音楽学校に入学。2003年に宝塚歌劇団に入団した。2011年に退団後、同年発生した東日本大震災の復興支援のため、宮城県内を中心にがれき撤去や遺体捜索など多くのボランティア活動に従事する。2012年には復興応援大使に任命された。個人での支援活動を2年半続けた後、一般社団法人を立ち上げる。元宝塚歌劇団の生徒だった経験を生かし、要望の多かった子どもの支援を目的に創作ミュージカル「changeなりきりプログラム」を発案した。震災による影響で心を閉ざした子どもたちや、遊ぶ場所を奪われ運動不足が指摘されてきた子どもたちのための創作ミュージカルは、世界の有名童話の主人公に子どもたちがなりきることで発想力や想像力、生きる力を養う独自の教育プログラム。その取り組みが新聞や雑誌、テレビなど多くのメディアに注目されている。

新井 和宏(あらい・かずひろ)氏
鎌倉投信 取締役 資産運用部長 (投資信託)

プロフェッショナルとは何か
tesuto.jpg 1968年生まれ、横浜市出身。大学卒業後、住友信託投資、バークレイズ・グローバル・インベスターズで、ファンドマネージャーとして、株式や為替などの数兆円規模の資産運用を担当してきた。2008年のリーマンショックをきっかけに金融工学を重視し、数式を頼りにした投資に疑問を持ち、鎌倉投資信託を創業。経済指標だけでなく、事業の社会性も重視した従来の投資哲学を覆す運用に取り組んでいる。「22世紀を見据えた投資」を掲げる企業の社会性に重点を置いた投資活動は支持を集め、1万5千人の個人投資家から210億円を超える資金(15年12月時点)を預かり運用している。投資先は障がい者やニートを積極的に雇用したり、林業再生や耕作放棄地解消に取り組んだりするベンチャー企業が多い。商品企画や販路開拓、ビジネスマッチング、人材確保などの企業に寄り添った支援も手掛ける。2015年5月11日に放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀』出演し、注目を浴びている。