大久保寛司が語る 人と経営みらい塾2019
第2回講座レポート

セルフマネジメント 自己管理能力を身に付ける

2019.9.4紙面.jpg「理想の自分」に近づく

 「大久保寛司が語る 人と経営みらい塾2019~真の働き方改革と3つのマネジメント」(沖縄タイムス社主催)の第2回講座が4日、那覇市のタイムスホールであり、約350人が参加した。「人と経営研究所」所長の大久保氏が「セルフマネジメント~自己管理能力を身に付ける」をテーマに講演。自らの感情やモチベーションをコントロールし、仕事の生産性を上げるこつについて「自らが思い描く理想像を見つけ出し、努力して理想像に近づけることがセルフマネジメントの重要な要素だ」と語った。

性分は努力で変わる

2019.9.4紙面②.jpg 大久保氏は「セルフマネジメントを自己管理と捉えている人が多い」と異を唱え、「自身のありたい姿や理想の精神状態を実現することがセルフマネジメントの本質だ」と指摘する。
 セルフマネジメントの基本は、心の主導権を自分自身で握るか、人に委ねるかによってプラスにもマイナスにも作用すると語る。「他者に責任や負の感情を押し付けた時点で、他者なしでは心を保つことができない依存本質になってしまう。困難な状況を自らの糧と思うことで心の主導権を握り、自身の成長や、幸せにつなげることができる」とアドバイスした。
 大久保氏は「怒りっぽい」「愚痴っぽい」など負の性格は周囲にも負の影響を及ぼし、職場の雰囲気の悪化や仕事効率の低下につながると指摘。「多くの人が負の性格を『性分』と捉え、改善することを諦めている。性分は自らが決め付けたものであり、努力次第で変えることができる」と強調した。
 性分を変えるためには、まず自身の性分に気付き、いつまでに改善できるのか行動計画を立てることから始めるべきだと説く。また、「1人で改善努力するのは長続きしない。複数人で行動計画を共有し、客観的な指摘を受けながら修正していくと間違いなく負の性分は改善する」と助言した。
 一方で、苦手な上司や先輩などと向き合う方法について「苦手意識よりも、自己を成長させるチャンスだと捉えることが重要だ」と強調。
 その上で「厳しい環境だからこそ仕事や、人間関係の課題は多く、そこから逃げても解決にはつながらない。課題と向き合い解決することで、自身の成長につながり、振り返った際に一番成長できたと実感することができる」と話した。

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