2016年08月21日(日) ワラビー
自然との共存 屋久島で学ぶ
マナー守って自然守る
ウミガメ 放流体験したよ


 県内(けんない)の小中学生(しょうちゅうがくせい)が環境(かんきょう)について学(まな)ぶ「沖縄(おきなわ)こども環境調査隊(かんきょうちょうさたい)2016」(主催(しゅさい)・沖縄(おきなわ)タイムス社(しゃ)、共催(きょうさい)・沖縄美(おきなわちゅ)ら島財団(しまざいだん))が7月(がつ)26~30日(にち)にかけて、鹿児島県屋久島(かごしまけんやくしま)を視察(しさつ)しました。

 10人(にん)の隊員(たいいん)はウミガメを中心(ちゅうしん)とした海(うみ)の生(い)き物(もの)や、樹齢(じゅれい)千年以上(ねんいじょう)の屋久杉(やくすぎ)を観察(かんさつ)。

世界遺産(せかいいさん)の島(しま)の現状(げんじょう)を見聞(みき)きしながら、環境(かんきょう)を守(まも)るためにどうすべきか考(かんが)えました。
                 (文(ぶん)と写真(しゃしん)・出嶋佳祐(でじまけいすけ))

 屋久島(やくしま)は島(しま)の約(やく)20%が世界自然遺産(せかいしぜんいさん)に指定(してい)されている自然豊(しぜんゆた)かな島(しま)です。

海(うみ)の近(ちか)くは沖縄(おきなわ)に似(に)た気候(きこう)ですが、標高(ひょうこう)2千メートル近(ちか)い山(やま)の山頂付近(さんちょうふきん)は北海道(ほっかいどう)のような気候(きこう)で冬(ふゆ)になると雪(ゆき)も降(ふ)ります。

標高(ひょうこう)ごとに植生(しょくせい)も変化(へんか)し、さまざまな生態系(せいたいけい)が見(み)られるのが特徴(とくちょう)です。

PICKH20160821_W0001000103G00004.jpg

(写図説明)映画のモデルにもなった「苔むす森」の神秘的な風景に感動する隊員ら
=7月28日、鹿児島県屋久島の白谷雲水峡

 日本(にほん)に来(く)る半数以上(はんすういじょう)が上陸(じょうりく)するほどアカウミガメの産卵地(さんらんち)としても有名(ゆうめい)で、特(とく)に多(おお)い永田地区(ながたちく)の浜(はま)はラムサール条約湿地(じょうやくしっち)にも指定(してい)されています。

 隊員(たいいん)たちはそこでアカウミガメの放流(ほうりゅう)を体験(たいけん)。さらに、親(おや)ガメが産卵(さんらん)する様子(ようす)も観察(かんさつ)できました。

満天(まんてん)の星空(ほしぞら)の下(もと)、長(なが)さ1メートルほどの甲羅(こうら)を持(も)つ親(おや)ガメが、「フーフー」と人間(にんげん)のような荒(あら)い息(いき)づかいで穴(あな)を掘(ほ)り、卵(たまご)を産(う)む姿(すがた)は感動的(かんどうてき)でした。

 しかし、「産卵(さんらん)を見(み)に来(く)る人(ひと)が増(ふ)えたことで、砂(すな)が踏(ふ)み固(かた)められて子(こ)ガメが外(そと)に出(で)られなかったり、人(ひと)の気配(けはい)を感(かん)じた親(おや)ガメが浜(はま)に上(あ)がれず海中(かいちゅう)で産卵(さんらん)することもある」と屋久島(やくしま)うみがめ館(かん)の大牟田一美代表(おおむたかずよしだいひょう)。

隊員(たいいん)たちはウミガメを取(と)り巻(ま)く現状(げんじょう)や、同館(どうかん)の保護活動(ほごかつどう)についても学(まな)びました。

PICKH20160821_W0001000103G00005.jpg

(写図説明)アカウミガメの放流。「また、この浜に帰ってくるように」
と願いを込めながら砂をかけます=7月27日、屋久島永田いなか浜

 白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)とヤクスギランドでは、それぞれ3時間(じかん)ほどの山歩(やまある)きをしました。

樹齢(じゅれい)千年以上(ねんいじょう)の大(おお)きな屋久杉(やくすぎ)が立(た)ち並(なら)んだ森(もり)は、たっぷりと水分(すいぶん)を含(ふく)んだコケに覆(おお)われ、神秘的(しんぴてき)な雰囲気(ふんいき)が漂(ただよ)います。

 一方(いっぽう)で、屋久島自然保護官事務所(やくしましぜんほごかんじむしょ)の水川真希(みずかわまき)さんは「世界遺産(せかいいさん)になってから登山客(とざんきゃく)が急増(きゅうぞう)し、野生(やせい)の動物(どうぶつ)が人慣(ひとな)れしたり、植物(しょくぶつ)が

踏(ふ)まれて弱(よわ)るなどの問題(もんだい)も出(で)てきた」と話(はな)します。平良中(ひららちゅう)2年(ねん)の親泊千明(おやどまりちあき)さんは「自然(しぜん)を守(まも)るにはマナーを守(まも)ることと、自然(しぜん)と人(ひと)との間(あいだ)にほどよい距離(きょり)を保(たも)つことが大切(たいせつ)」と気付(きづ)きました。

 シュノーケルをした一湊(いっそう)の海(うみ)ではクマノミやサンゴ、春田浜(はるたはま)の潮(しお)だまりではモクズショイやガンガゼなど、沖縄(おきなわ)でも見(み)られる生(い)き物(もの)が観察(かんさつ)できました。

そんな中(なか)、隊員(たいいん)たちは海底(かいてい)や砂浜(すなはま)で、英語(えいご)やハングル文字(もじ)が書(か)かれたごみも発見(はっけん)。

北中城中(きたなかぐすくちゅう)1年(ねん)の瀬底蘭(せそこらん)さんは「日本(にほん)のごみも外国(がいこく)の自然(しぜん)を汚(よご)しているかもしれない」と考(かんが)えました。

視察(しさつ)を終(お)えた隊員(たいいん)たちは、自然(しぜん)と人(ひと)との共存(きょうぞん)の仕方(しかた)を考(かんが)え始(はじ)めました。

PICKH20160821_W0001000103G00006.jpg

(写図説明)樹齢1800年以上といわれる「仏陀杉」に元気をもらう隊員たち
=7月29日、屋久島のヤクスギランド

自然の恵み 屋久島体感
ウミガメ産卵 立ち会い感動
調査活動・体験記を紹介


 「沖縄(おきなわ)こども環境調査隊(かんきょうちょうさたい)2016」の隊員らは、7月26日から30日まで、鹿児島(かごしま)県屋久島(やくしま)で「海の生き物と環境保全(ほぜん)」をテーマに調査をしてきました。海、山、川のつながりを実感したほか、ウミガメの産卵(さんらん)にも立ち会いました。同時に、増(ふ)えすぎた観光客や漂着(ひょうちゃく)するごみなど、環境問題に人間が関わっていることも学びました。10人の隊員は何を感じたのでしょうか。活動の様子を写真で振(ふ)り返りつつ、体験記を紹介(しょうかい)します。

調査日程
7月26日(1日目)

 屋久島環境(やくしまかんきょう)文化村センターで環境や動植物など、島の概要(がいよう)を学びました。

7月27日(2日目)

 屋久島町立一湊(いっそう)小学校の5、6年生6人と一緒に、シュノーケリングや鯖節(さばぶし)工場の見学などをしました。夜は、うみがめ館でウミガメの生態(せいたい)や取り巻(ま)く問題について話を聞き、アカウミガメの幼体(ようたい)を放流。産卵(さんらん)も見ることができました。

7月28日(3日目)

 春田浜(はるたはま)の潮だまりで、生き物観察。そこから100メートルほどしか離(はな)れていない川には、ヨシノボリなど淡水(たんすい)の生き物もいて、短い距離(きょり)に海と川がある珍(めずら)しい環境を目の当たりにしました。白谷(しらたに)雲水峡(うんすいきょう)では雨が降(ふ)る中、コケがたくさんある神秘的(しんぴてき)な森を散策(さんさく)。海の水が雨となり、川から海に流れることを体感しました。

7月29日(4日目)

 屋久杉自然館で、人と屋久杉との歴史を知りました。世界遺産(いさん)センターでは、世界遺産になったことで観光客が増(ふ)え、さまざまな問題が起こっている話などを聞きました。ヤクスギランドでは、屋久杉が立ち並(なら)ぶ山道を歩きながら、シカ対策(たいさく)用のネットを間近で見ました。

7月30日(5日目)

 屋久島環境文化村センターで、調査(ちょうさ)活動をまとめながら、シンポジウムに向けて準備(じゅんび)を始めました。

PICKH20160821_W0004000103J00010.jpg

海と山 きれいな関係
親泊千明さん(平良中2年)

ちあき.jpg
 屋久島(やくしま)に行って一番印象に残っているのは、海と山のつながりだ。海からきた水蒸気(すいじょうき)が冷やされて雨となり、山に水を届(とど)ける。土の少ない屋久島ではコケが土のかわりで、植物が成長できるのはコケを育てる雨、つまり、海からきた水のおかげと知って感動した。

山で飲んだ湧(わ)き水は、水筒(すいとう)に入れて持ち帰るぐらいおいしかったし、川には多くの生き物がいた。山からきた水がきれいなまま海に戻(もど)る。

これからも、この関係が続いてほしい。屋久島と環境(かんきょう)が違(ちが)う沖縄(おきなわ)では、海と山のつながりがどうなっているか調べたい。

身近にある宝を実感
加蘭太一さん(開邦中1年)

たいち.jpg
 地元の小学生へのインタビューとウミガメの産卵(さんらん)が印象に残った。インタビューでは全員が「自然が好き」と答えたが、自然を守るための活動は特にしていなかった。住宅街(じゅうたくがい)で見た水路もにごっていた。

身近な「宝(たから)」を自分たちで汚(よご)す。沖縄(おきなわ)でも同じことがいえるのではないかと思った。また、ウミガメはフラッシュを使った撮影(さつえい)や大勢(おおぜい)の人々によってストレスを受け、浜(はま)に上がれなかったり、海中で産卵してしまうこともあるそうだ。

改善(かいぜん)するには「知る」ことが大切ではないか。人から自然へ及(およ)ぼす影響(えいきょう)などについて伝えたい。

 例えば赤土が流れ出す森だけを切るのではなく、植林活動を行って人間にとって必要な分だけを伐採(ばっさい)する仕組みができないか調べたい。

PICKH20160821_W0004000103J00005.jpg
(写図説明)シュノーケルで、屋久島の海にいる生き物を観察=7月27日、一湊海水浴場

PICKH20160821_W0004000103J00003.jpg

(写図説明)放流するアカウミガメは、生後約1年で、重さは2キロ以上になる
=7月27日、屋久島の永田いなか浜

屋久島の砂浜に興味
上原蓬さん(大宜味小5年)

よもぎ.jpg
 屋久島(やくしま)の砂(すな)は沖縄(おきなわ)と全然違(ちが)うということに興味(きょうみ)を持った。沖縄の砂はとてもサラサラしていて真っ白だが、屋久島の砂は粒(つぶ)が大きめで黒や黄色も混(ま)じっていた。

 これは砂のできかたが違うからで、サンゴの死骸(しがい)などからできる沖縄の砂に対し、屋久島は花こう岩という石がもとになっているという。

 ほかの地域(ちいき)の砂も調べてみたくなった。また、アカウミガメの産卵(さんらん)を見たとき、卵(たまご)が思っていたよりも大きくておどろいた。とても深く穴(あな)をほってたくさん卵を産んで、とても大変そうだった。近くで見られて本当に良かった。

自然と人の共存願う
瀬底蘭さん(北中城中1年)

らん.jpg
 屋久島視察(やくしましさつ)で強く感じたのは「つながり」だ。海ではクマノミなど、沖縄(おきなわ)でも見たことのある生き物がたくさんいた。

 一方、砂浜(すなはま)には自然や生き物に危害(きがい)を与(あた)えてしまうごみや、外国語で書かれた漂着物(ひょうちゃくぶつ)。

自然の生き物たちも、ごみも、海を伝って世界とつながることを実感した。つながっているということは、皆(みんな)が目の前の海から正しい行いをすれば、世界の海へ広がっていくということ。

 沖縄、屋久島、そして世界の自然環境(かんきょう)を守るために、海のように皆の気持ちもつながって、自然と人間の「共存(きょうぞん)」につながればいいなと思った。

PICKH20160821_W0004000103J00004.jpg
(写図説明)ひんやりと冷たい水が流れる川で生き物を探す
=7月28日、屋久島春田

PICKH20160821_W0004000103J00006.jpg
(写図説明)うみがめ館で、ウミガメの生態などについてレクチャーを受けました
=7月27日、屋久島うみがめ館

ごみの投棄 なくそう
稲福優衣さん(港川中1年)

ゆい.jpg
 ウミガメの産卵(さんらん)を間近で見て、光や、人間の気配に敏感(びんかん)で、思っていたよりも繊細(せんさい)な生き物だと感じた。

卵(たまご)に砂(すな)をかぶせるとき、砂がかかって痛(いた)かったけれど、子どもを守るという気持ちが伝わってきた。

私(わたし)たちと同じ肺呼吸(はいこきゅう)ということにもとても驚(おどろ)いた。海の中でごみに絡(から)まったら、とても苦しい思いをしながら死んでしまう。そんなのはかわいそうだ。

でもそのごみも人間が捨(す)てているものだから、私たちがどうにかしなければならない。ウミガメにとって住みやすい環境(かんきょう)にするにはどうしたらいいか考えたい。

海と山川 互いに影響
ウィンフィールド・ハリー・ウィリアム・フィフスさん(沖縄カトリック小5年)

ウィリアム.jpg

 屋久島(やくしま)で学んだことの中で、沖縄(おきなわ)の人に一番伝えたいのは、海、川、山のつながり。海ではロウソクギンポという魚やガンガゼ、川ではカニ、山ではヤクスギやカエルなど、いろいろな動物や植物がいた。

 海は沖縄、山は北海道ぐらいと言われるほど気候も全然違(ちが)うけれど、それらは雨や川といった「水」の循環(じゅんかん)でつながっている。

海で何か起きたら山に影響(えいきょう)するし、その反対も同じ。でも、雨が多すぎると、山で土砂崩(どしゃくず)れが起きたり、洪水(こうずい)になったりして、災害(さいがい)につながるんじゃないかと思った。

PICKH20160821_W0004000103J00008.jpg

(写図説明)コケに触れると、たくさんの水分を含んでいることが確認できました
=7月29日、ヤクスギランド

PICKH20160821_W0004000103J00002.jpg
(写図説明)ガイドの話を熱心に聞く隊員ら=7月28日、白谷雲水峡

人と自然 共存に思い
栗山詩帆さん(神森中1年)

しほ.jpg
 屋久島(やくしま)の小学生に美しい自然や環境(かんきょう)について聞いたとき、それが「あたりまえ」になっているのか興味(きょうみ)がなさそうだった。

海に缶(かん)やビニールなどの人工物、山にお菓子(かし)の袋(ふくろ)が落ちているのも見た。これもあたりまえなのかと疑問(ぎもん)に思うと同時に、人がものを捨(す)てることに慣(な)れてしまっているのではないかと感じた。

「海がきれい」と言われている沖縄(おきなわ)の私(わたし)たちも同じで、そこにいるから気付かないこともあるのだと思った。シンポジウムでは、人と自然がどのように向き合い、共存(きょうぞん)すべきか考えていきたい。

屋久杉は 圧巻だった
新垣鈴菜さん(上山中3年)

すずな.jpg
 白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)で二つ印象に残ったことがある。一つ目は自然。沖縄(おきなわ)にはない高い山は、圧倒的(あっとうてき)な存在感(そんざいかん)だった。

 霧(きり)がかかり幻想的(げんそうてき)な風景や、自分の何倍もの年月を生きている屋久杉は見ているだけで圧巻(あっかん)だった。湧(わ)き水がそのまま飲めることも感動した。

 二つ目はガイドさんの話。観光化によるサルの餌付(えづ)けや、人の靴(くつ)からシカの感染症(かんせんしょう)が広がったことが衝撃(しょうげき)だった。人間が手を加えることで、自然のバランスが崩(くず)れることがわかった。

 シンポジウムでは、自分たちが実際(じっさい)に見たことを交えて、環境保全(かんきょうほぜん)の大切さを訴(うった)えていきたい。

PICKH20160821_W0004000103J00007.jpg

(写図説明)潮だまりで見つけた生き物を観察する隊員ら
=7月28日、春田浜海水浴場

PICKH20160821_W0004000103J00009.jpg

(写図説明)地元の小学生たちと一緒に、吉田地区で、焼いた石で湯を沸かす
「トンボレ」を体験=7月27日、屋久島吉田

ウミガメ産卵 印象的
西原和夏さん(真和志小6年)

わか.jpg
 屋久島(やくしま)は、歩道にごみが落ちておらず、空気もすごく新鮮(しんせん)。ウミガメの産卵(さんらん)も強く印象に残った。あらい息をしながら必死に卵(たまご)を産む母ウミガメの姿(すがた)はすごく感動的だった。

 でも、漁業用の網(あみ)など、ウミガメの産卵をさまたげるようなごみが岩のかげにおちていて、びっくりした。人の目につかない所にごみが落ちているのは、沖縄(おきなわ)でも屋久島でも直さないといけない問題だと思った。

シンポジウムでは、ウミガメの大切さや、私(わたし)たちの生活と野生の生き物がつながっていることを、たくさんの人に知ってもらいたい。

温暖化の影響に興味
知花峻輝さん(宜野湾中2年)

たかき.jpg
 鯖節(さばぶし)工場で聞いた「温暖化(おんだんか)で、サバの出産時期が早くなったり、脂(あぶら)がのる時期が遅(おそ)くなったりしている」ということに興味(きょうみ)を持った。

出産時期や脂がのる時期がずれると、その時期のサバを食べる生物のエサが減(へ)るのでその生物の数が減る、またその生物を食べる生物のエサが減る-という具合に食物連鎖(しょくもつれんさ)が崩(くず)れていく恐(おそ)れがある。

また、ウミガメの雄(おす)と雌(めす)は砂(すな)の温度で決まるので、温暖化で砂温が上がると雌ばかりになって、絶滅(ぜつめつ)につながるかもしれない。シンポジウムでは屋久島(やくしま)で学んできたことを、分かりやすく伝えたい。

来月3日 隊員の成果発表・シンポ
場所:タイムスホール 入場無料

 沖縄(おきなわ)こども環境調査隊(かんきょうちょうさたい)の隊員が、沖縄本島や屋久島視察(やくしましさつ)で学んだ成果を発表する「沖縄こども環境調査隊2016シンポジウム」が、9月3日午後2時から、那覇市久茂地(なはしくもじ)のタイムスホールであります。入場無料。

 海の生物に詳(くわ)しい自然写真家の屋比久壮実(やびくそうじつ)さんによる基調講演(きちょうこうえん)があるほか、隊員10人が五つのテーマに分かれて成果報告(ほうこく)をします。みなさんも隊員たちと一緒(いっしょ)に、環境のことを考えてみませんか。

PICKH20160821_W0004000103J00001.jpg
(写図説明)高さ18メートル、周囲8.3メートルの大きな「七本杉」を見上げる隊員たち
=7月28日、屋久島の白谷雲水峡