2017年09月03日(月)ワラビー
学んだこと 実践誓う 隊員8人が発表
タイムスホール
人と自然の関わりをテーマに小・中学生8人が慶良間諸島を視察した「沖縄こども環境調査隊2017」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)のシンポジウムが2日、那覇市久茂地のタイムスホールで開かれた。
隊員はグループで自然との共存について意見を発表。最後は全員で「学んだこと、感じたことを伝え、自分でできることを実践していく」と環境宣言を読み上げた。
安慶田中2年の備瀬哲平さんと米須小6年の福永梢子(しょうこ)さんは座間味島における外来種の影響を報告。「生き物をむやみに持ち運ばないよう、一人一人が意識することが必要」と訴えた。
琉大付属中2年の仲座空音(そらん)さんと当山小6年の佐野一斗(いちと)君は、豊かな自然が観光収入につながっていることなどを説明。
「人は自然から与えられているが、お返しはできていない」と問題提起した。合同で調査した「奄美こども環境調査隊」も参加した。
基調講演で座間味村観光協会の谷口洋基事務局長は、写真や映像で慶良間諸島のサンゴ礁を紹介。「サンゴ礁を保全していくためには、観光客の協力も必要」と呼び掛けた。
[タイムスからお知らせ]
こども環境調査隊シンポジウム
来月2日 タイムスホール
沖縄タイムス社は「沖縄こども環境調査隊2017シンポジウム
~地球の声を伝えよう」を開催します。
県内学習、慶良間諸島視察を終えた隊員が学んだこと、感じたことを
発信し、環境問題について考える場とします。(入場無料)
▽名称 沖縄こども環境調査隊2017シンポジウム
地球の声を伝えよう~人と自然の関わり~
▽日時 9月2日(土)午後2時~4時
▽場所 タイムスホール
▽定員 200人(先着順)
▽基調講演 「慶良間諸島国立公園~その観光と環境保全~」
谷口洋基氏(座間味村観光協会事務局長)
▽隊員報告
(沖縄県内の小・中学生8人と奄美こども
環境調査隊6人)、環境宣言
▽申し込み・問い合わせ 沖縄タイムス社営業局企画事業部。
電話098(860)3573(平日午前10時~午後6時)
主催 沖縄タイムス社
共催 一般財団法人沖縄美ら島財団
協賛 沖縄海邦銀行、環境ソリューション、沖縄コカ・コーラボトリング、沖縄県自動車整備振興会
2017年7月29日(土)
地面をはう植物に驚き
【渡嘉敷島で宮城一彰】慶良間諸島国立公園の自然環境を小中学生が調査する「沖縄こども環境調査隊2017」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)と「奄美こども環境調査隊」の隊員14人は最終日の28日、島の植物や地質を調べるトレッキングを行った。
ガイドの池松来さん(49)の案内で島南端のフナクシからタカバンタへ歩いた隊員らは、リュウキュウマツやコバナヒメハギなどの植物を観察。
隊員の名嘉山桂さん(安岡中1年)は「草かと思ったら地面をはうように枝を伸ばしたオキナワハイネズという木だった。植物の予想外の成長の仕方に驚いた」と自然の不思議さを実感した。
アラシイノーの海岸に移動してからは星砂の生成過程を学習。手に取った砂が生物の死骸だと聞いた隊員の國井雅姫さん(今帰仁小5年)は「海岸の砂に有孔虫の死骸がこんなに含まれているとは。もっと島のいろいろな場所を見てみたくなった」と好奇心が刺激されたようだった。
隊員らは9月2日、タイムスホールで研究成果を発表する。
2017年7月28日(金)
渡嘉敷ブルー満喫
【渡嘉敷島で宮城一彰】「沖縄こども環境調査隊2017」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)と、「奄美こども環境調査隊」の小中学生14人は27日、渡嘉敷島でシュノーケリングを行いサンゴの生息状況を調査した。
午前に到着した隊員らは、島の自然を体験するプログラムを専門に行う渡嘉敷自然塾のコーディネーター・池松来さん(49)の案内で渡嘉志久ビーチに移動。
遠浅の海や船では入ることができないという水路などに潜り、色鮮やかなサンゴや周辺の生き物を観察した。
隊員の福永梢子さん(米須小6年)は泳ぐのが苦手だと言うが、「浅い海も深い海もすごくきれいだった。生き物もたくさん見る事ができたので、頑張って潜ってよかった」と充実した表情を見せた。
本島の海でシュノーケリングを体験したことがあるという仲座空音さん(琉大付属中2年)は「今まで見てきた海より透明で感動した。いろいろな場所で潜ったがあっという間で、もっと潜っていたかった」と物足りない様子だった。
2017年07月27日(木)
ケラマジカを観察
サンゴの生態も学ぶ
【阿嘉島で宮城一彰】慶良間諸島を調査視察している「沖縄こども環境調査隊2017」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の隊員8人は26日、「奄美こども環境調査隊」の隊員6人とともに阿嘉島の自然環境を視察した。
隊員らは午前、離島振興総合センターで座間味村観光協会の谷口洋基さん(46)から国の天然記念物に指定されているケラマジカの生態の説明を受けた後、村内に出没するシカを観察した。
隊員の佐野一斗君(当山小6年)は「身近にシカが見られるのは楽しそうだけど、家に入らないように柵を作ったりしていて、対策が大変そう」と悩ましい様子だった。
午後は谷口さんとともに真謝の浜に移動し、シュノーケリングでサンゴを観察した。隊員の備瀬哲平君(安慶田中2年)は「初めてサンゴを間近で見たが、人の手で壊されているのも見掛けて心苦しかった。周囲の人にもこの現状を伝えていきたい」と決意を話していた。
2017年07月26日(水)
座間味で調査始めたよ
奄美の子6人と合同で
【座間味島で宮城一彰】県内の小中学生8人が環境問題について学ぶ「沖縄こども環境調査隊2017」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の調査視察が25日、座間味島で始まった。
今回は奄美市の児童・生徒6人の「奄美こども環境調査隊」との初めての合同調査。
島に到着した隊員らは、村役場で環境省の自然保護官・小池大二郎さん(28)から島の自然環境について説明を受けた後、外来種トカゲのグリーンアノールやシロアゴガエルを駆除する現場を見学した。
粘着式の捕獲装置にグリーンアノールが捕らえられているのを見た赤嶺貴一郎君(城北小6年)は「人間のせいで広まったのに、駆除されるのは悲しい気もする」と複雑な表情を見せた。
島の東側の浜に移動し、地元でウミガメの研究をする宮里俊輔さん(25)とともに産卵場所の調査に向かった。
砂浜から卵が掘り出されるのを見守った奥平柊さん(球陽中1年)は「カメの卵はきれいで繊細だった。でも浜にごみの漂着物が多かったのが残念だった」と話し、砂浜を見つめた。
2017年7月23日(日)
ヤンバルの生態系体感
こども環境調査隊が川上り
沖縄こども環境調査隊2017の隊員8人が21日、東村の村立山と水の生活博物館とふれあいヒルギ公園を訪れ、ヤンバルの豊かな自然を体験した。主催は沖縄タイムス社。
同公園では自然ガイドの比嘉茂正さんの指導の下、マングローブの豊かな慶佐次川をカヌーで上った。
隊員らは25日からの慶良間諸島視察を念頭に、同じ国立公園の自然をカメラやメモに記録していた。
那覇市立城北小6年の赤嶺貴一郎君は「マングローブなどヤンバルの生態系が地球の環境問題とつながっていることが分かりました」と話した。
慶良間視察は25日から3泊4日で奄美こども環境調査隊も同行する。学習会を経て9月2日、タイムスホールでのシンポジウムで調査内容を発表する。
2017年7月9日(月)
小中8人 隊員認定証
25~28日 慶良間調査へ
沖縄こども環境調査隊2017(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の認証式と研修会が8日、沖縄タイムス社であり、隊員に選ばれた県内の小中学生8人に認定証が手渡された=写真。
隊員は25~28日に慶良間諸島を訪ね、ウミガメやサンゴのシュノーケリング観察などを通し、島の自然環境について学ぶ。
今回は「奄美こども環境調査隊」も合同で参加し、交流を深める。
城北小6年の赤嶺貴一郎さんは「慶良間の自然とふれ合って、どんな環境問題があるのか調べてみたい」と目標を語った。
今帰仁小5年の國井雅姫さんは「海の生き物やサンゴの白化現象についてくわしく知りたい」と話した。
下記より、募集要項がダウンロードできます。
2017youkou.pdf
主催 沖縄タイムス社
共催 一般財団法人 沖縄美ら島財団
後援 内閣府沖縄総合事務局、沖縄県、沖縄県教育委員会、環境省那覇自然環境事務所、NHK沖縄放送局、琉球放送、琉球朝日放送