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2013年9月15日 【朝刊】

美しい琉球弧 未来へ 【特集】

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2013年9月8日(土)【朝刊】

自然残る未来 誓う
こども環境調査隊 シンポで報告
沖縄・奄美 保護策を提言

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環境メッセージを読み上げる「沖縄・奄美こども環境調査隊」の隊員=7日午後、那覇市久茂地・タイムスホール

 沖縄と鹿児島県奄美大島の自然や生き物を調べた「沖縄こども環境調査隊2013」(主催・沖縄タイムス社)のシンポジウムが7日、那覇市のタイムスビルであった。
 合同調査にあたった県内と奄美の小中学生隊員14人が、海や山の貴重な動植物の生態や必要な保護策について発表。調査をもとにした環境宣言では「環境問題を身近に考え、気づき、責任を持って行動し、未来に自然環境を残していくことを誓う」と全員でメッセージを読み上げた。
 沖縄の隊員8人は中学生と小学生の2人一組で、自然との共生、サンゴ、ウミガメ、固有種保護をテーマに調査内容を報告した。
 沖縄カトリック中3年の高山真之介君(14)と与那原小6年の外間円佳さん(12)は「固有種が多い沖縄と奄美の森は世界的に貴重だ」と強調。マングローブの無秩序な植林や、捨てられた犬や猫、交通事故で希少動物が減っていることに警鐘を鳴らした。2人は「ペットを大切に育て、ごみのポイ捨てをしないなど環境に責任を持って行動してほしい」と提言した。
 奄美の隊員の発表を含め熱心な調査、提言に会場の大人も聞き入っていた。
 基調講演では写真家の浜田太さんが、アマミノクロウサギの貴重な写真や動画を示しながら琉球列島の自然の仕組みについて解説。「森と海はつながり、生き物に恵みを与えている。自然の仕組みが壊れれば生命が維持できなくなる。次世代につないでいってもらいたい」と、隊員らの環境保護への取り組みに期待した。

2013年9月7日(土)【朝刊】

奄美の環境調査隊 沖縄着いた
きょうタイムスホールでシンポ

奄美の環境調査隊.jpg「沖縄こども環境調査隊シンポジウム」参加のため来県した「奄美こども環境調査隊」の小中学生=6日、沖縄タイムス社 県内や鹿児島県奄美大島の自然保護のあり方について調べた「沖縄こども環境調査隊2013」(主催・沖縄タイムス社)のシンポジウムが7日午後2時から、那覇市のタイムスホールで開かれる。本番を前に6日、奄美で合流した「奄美こども環境調査隊」の小中学生6人が沖縄タイムス社を訪れ「自然を守るために活動していきたい」などと話した。
 沖縄、奄美の調査隊は7月30日から8月2日まで奄美大島の自然を合同で調査し、環境保護の現状や課題を検討した。
 奄美側の隊員で朝日小学校6年の森田凛さん(11)は「貴重な動物の保護のため、犬や猫を自然に放たないことが大事」と話し、シンポでも自然保護を呼び掛ける。
 シンポでは、双方の隊員が報告し、環境を守るための連携を宣言。アマミノクロウサギを撮影してきた写真家・浜田太さんの講演もある。入場は無料。問い合わせは沖縄タイムス社広告局、電話(でんわ)098(860)3573。

2013年9月6日(金)【朝刊】

環境学んだ 成果発表
タイムスビル あすシンポ

「沖縄こども環境調査隊2013」の隊員8人が、県内や鹿児島県奄美大島の視察を通して学んだことを発信する「シンポジウム~地球の声を伝えよう」が7日、那覇市のタイムスビルで開かれる。
 奄美大島で合流した「奄美こども環境調査隊」のメンバー6人も参加し、沖縄と奄美の自然を守るため、連携を誓い合う。また、写真家の浜田太さんが「アマミノクロウサギから見えた琉球列島の自然の仕組み」と題して基調講演する。
 入場は無料だが、事前の申し込みが必要。定員は200人。問い合わせは沖縄タイムス広告局。電話098(860)3573。

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2012年8月31日 【朝刊】

守れ美ら島 企業全力 【特集】

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2013年8月25日(土)【朝刊】

固有種守る 誓い合う
調査隊、奄美の自然に感動

常田さんから自然のルール.jpg環境省自然公園指導員の常田守さんから、自然のルールに合わせた保護活動の大切さについて説明を受ける隊員=1日、鹿児島県奄美市 環境問題について考える「沖縄こども環境調査隊2013」の隊員8人が、7月30日~8月2日まで奄美大島を視察し、自然を守るための取り組みを学びました。サンゴ礁やマングローブが広がり、奄美の島々にしかいない数多くの固有種が生息する奄美大島の自然環境は、私たちが住む沖縄とよく似ています。4日間の視察には奄美大島の隊員6人も合流。最終日の「奄美・沖縄こども環境サミット」では、沖縄と奄美合わせて14人の隊員が、貴重な自然を未来につないでいくことを誓い合いました。

 静かな奄美大島の夜。山の中に足を踏み入れると、アマミノクロウサギやアマミヤマシギ、オオトラツグミなど奄美の島々にのみ生息する「固有種」が次々と姿を見せました。
 固有種の保護に取り組む環境省奄美野生生物保護センターの水田拓さんによると、マングースやハブなど人間が国外から連れてきた「外来種」や捨て犬・猫の被害、交通事故が原因で、固有種の命が脅かされ、自然のバランスが崩れてきているそうです。
オニダルマオコゼ.jpg奄美海洋生物研究会の興克樹さんから、海の危険生物オニダルマオコゼの生態を学びました。初めて間近で見る生き物に、隊員は大はしゃぎ=7月31日、鹿児島県奄美市 いったん崩れたバランスを元に戻すためには、たくさんの時間やお金がかかります。水田さんは「自然を守るために、皆さんができることもあるはずだ。一人一人が考えてほしい」と呼び掛けました。
奄美の島々周辺に分布するサンゴは約15年前、海水温の上昇やオニヒトデの大量発生ですめなくなる寸前に追い込まれました。奄美海洋生物研究会の興克樹さんによると、サンゴの保全に向けて、2004年から守らなければならないサンゴがある海域でオニヒトデの駆除が始まり、今現在まで続いているといいます。
 奄美大島でもっとも長い住用川付近では、環境省自然公園指導員の常田守さんの案内でマングローブやリュウキュウアユを観察。沖縄ではリュウキュウアユがほとんど見られなくなったため、ゆうゆうと泳ぐリュウキュウアユの群れを見つけた沖縄の隊員から歓声があがりました。
 「自然のルールに合わせた保護活動をしなければ、逆に環境を破壊しかねない」。常田さんはマングローブやその周辺の生き物がすみ分けながら暮らしている例を紹介。長い歴史をへて成り立っている自然のバランスを崩さないよう注意しながら、自然を守る活動に取り組もうと訴えました。

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2012年8月25日 【朝刊】

何できる?奄美で考えた 【特集】

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2013年8月16日(土)【朝刊】

こども環境調査隊シンポジウム開催

社告.jpg 沖縄タイムス社は「沖縄こども環境調査隊2013シンポジウム~地球の声を伝えよう」を開催します。県内学習、奄美大島視察を終えた隊員たちが学んだこと、感じたことを発信し、環境問題について考える場とします。(入場無料)
▽名称 沖縄こども環境調査隊2013シンポジウム 地球の声を伝えよう~琉球弧の豊かな生物と自然のかかわり~
▽日時 9月7日(土)午後2~4時
▽場所 タイムスホール(タイムスビル3階)※公共交通機関をご利用ください
▽定員 200人(事前申込制、先着順)
▽基調講演 「アマミノクロウサギから見えた琉球列島の自然の仕組み」浜田太氏(写真家)
▽隊員調査報告(沖縄8人、奄美6人)、環境宣言
▽申し込み・問い合わせ 沖縄タイムス社広告局企画推進部、電話098(860)3573(平日午前10時~午後6時)
主催 沖縄タイムス社
共催 一般財団法人沖縄美ら島財団
協賛 沖縄海邦銀行、南西石油、環境ソリューション、沖縄コカ・コーラボトリング、我那覇畜産
協力 奄美市、南海日日新聞社

2013年08月03日(土)【朝刊】

「温暖化防止 頑張る」奄美 環境調査隊が解散

1000_PICKH20130803_A0027000100700008.jpg4日間の調査を通してすっかり仲良くなった奄美の子との別れを惜しむ隊員=2日、鹿児島県奄美市 「沖縄こども環境調査隊2013」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の小中学生8人は最終日となる2日、これまでの調査を振り返る「沖縄・奄美こども環境サミット」を行い、奄美の子どもたちと未来の沖縄や奄美大島について意見交換した。
 読谷中3年の比嘉咲さんは「日常生活では環境問題に気付きにくい。私たちがクーラーを使い過ぎたせいで地球温暖化が進み、どこかで生き物が減っているかもしれない。周りにも呼び掛け、今できることから取り組もう」と呼び掛けた。
 子どもらは奄美市役所を訪れ、朝山毅市長に活動状況を報告。朝山市長は「世界の中でも、奄美・琉球は自然や動植物の生態系を守ってきた地域だ。大切な自然を引き継いでいってほしい」と激励した。隊員は同日午後、4日間の行動を共にした奄美の隊員6人と別れ、那覇空港へ戻った。

2013年08月02日(金)【朝刊】

沖縄と似た生態系学ぶ 奄美で環境調査隊

1000_PICKH20130802_A0025000100700004.jpg奄美市の住用川で、リュウキュウアユやテナガエビなど川にすむ生き物を調査する隊員=1日、鹿児島県奄美市

 【奄美大島で篠原知恵】「沖縄こども環境調査隊2013」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の小中学生8人は1日、奄美の隊員6人と一緒に奄美市内でマングローブやリュウキュウアユを観察し、沖縄と似た奄美大島の自然や生態系を学んだ。
 両隊はマングローブ原生林を訪れ、マングローブやカニを観察した。環境省自然公園指導員の常田守さんは「彼らの生きる戦略を踏まえた保護活動をしなければ、環境を破壊しかねない」と話し、2種のマングローブとその周辺にいる生き物のすみ分けのルールに合わせた取り組みの必要性を訴えた。
 沖縄カトリック中3年の高山真之介さんは「(絶滅など)知らない間に環境問題が起きていると気付かされた。壊すのは簡単だが元の環境を取り戻すには時間がかかる」と話した。

2013年08月01日(木)【朝刊】

固有種の保護考える 奄美

1000_PICKH20130801_A0027000100700007.jpg野生生物保護センターの後は、奄美海洋展示館も見学。オニヒトデとホラ貝を同じ水槽に入れる実験を見つめる隊員=31日、鹿児島県奄美市 「沖縄こども環境調査隊2013」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の小中学生8人は31日、奄美隊員6人と一緒に調査を本格的にスタートさせた。
 環境省奄美野生生物保護センターでは、国の天然記念物アマミノクロウサギなど奄美群島だけに生息する「固有種」保護の現状や課題を学んだ。隊員は30日夜の調査で、アマミノクロウサギを実際に見ており「生息数はどう調べるのか」など次々に質問が出た。
 同センター自然保護専門員の水田拓さんは、奄美の固有種を脅かすものとしてマングースなどの外来種や捨て犬・猫、交通事故を挙げ「沖縄にも共通する問題だ」と指摘した。古堅中3年の真栄田あかりさんは「環境問題は、人間のせいだと思う。みんなが関心を持つためにはどうするか、考えたい」と話した。
 両隊員は同日、コミュニティー放送局「奄美エフエムディ!ウェイヴ」にも生出演。与那原小6年の外間円佳さんらがこれまでの調査隊の活動を紹介した。

2013年07月31日(水)【朝刊】

奄美と沖縄 違い学ぼう
環境調査隊 小中生8人が出発

1000_PICKH20130731_A0028000100600007.jpg鹿児島県奄美パークで職員から奄美大島の歴史や文化について説明を受ける隊員ら=30日、鹿児島県奄美市 5年目になる「沖縄こども環境調査隊2013」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の小中学生8人が30日、鹿児島県の奄美大島に向けて那覇空港を出発した。3泊4日の視察調査には奄美大島の小中学生6人も「奄美こども環境調査隊」として同行。視察先の子供たちと調査するのは今回が初。
 同日午後、奄美空港で沖縄隊員らを出迎えた奄美隊員で名瀬中1年の山下歩美さんは「沖縄の子と交流しながら、地元についてあらためて学ぶきっかけにしたい」と期待を込めた。
 奄美市内をバスで走ると、沖縄隊員からは「(沖縄と)景色が同じだ」と驚きの声が上がった。大宜味中1年の金城さくらさんは沖縄との違いに興味津々で「家のつくりは全く違うが、石垣があるのが共通している」と話した。
 奄美隊員との合同調査は、奄美市と南海日日新聞社の協力で実現した。

2013年07月28日(日)【朝刊】

ヤンバルの命 源河川で学ぶ こども環境調査隊

1000_PICKH20130728_A0026000100600008.jpg岡さん(左)の説明に耳を傾ける隊員=27日、名護市・源河川 沖縄こども環境調査隊2013の隊員8人が27日、国頭村の環境省やんばる野生生物保護センター「ウフギー自然館」と名護市の源河川でヤンバルの豊かな自然や生態系など「足元の環境」を学んだ。隊員は30日から鹿児島県奄美大島を視察、調査する。主催は沖縄タイムス社。
 源河川では、共催する沖縄美ら島財団の岡慎一郎さんが講師になり、放流した約3千匹のリュウキュウアユが現在、100匹程度しか残っていないと紹介。リュウキュウアユが生息する奄美大島で「沖縄の川と何が違うのか」と調査の視点を投げ掛けた。
 古堅中3年の真栄田あかりさんは「自分のテーマを持って奄美を調査したい」と決意した。
 調査は3泊4日。地元の子どもたちとの意見交換もある。

2013年07月21日(日)【朝刊】

沖縄の植物 貴重だね 環境調査隊 親子で学習

1000_PICKH20130721_A0028000100600007.jpg【名護】沖縄こども環境調査隊の夏休み親子学習会が20日、県立名護青少年の家で開かれ、今月末から調査隊として奄美大島に行くメンバーや一般の小中学生ら親子連れ約60人が、沖縄の植物や海の生き物などについて学んだ=写真。
 沖縄美ら島財団の阿部篤志研究第二係長は砂浜やマングローブ、山地や湿地などで生きる沖縄の植物を紹介。数は約1700種にのぼるが「約4割が絶滅危ぐ種」と心配し、開発や乱獲、環境の変化などが影響していると分析。「植物もいろんな生き方をしている。少しでも頭に入れれば地球に優しい気持ちになれる」と呼び掛けた。
 名護岳で実際に植物に触れた本部小4年の小浜望太君(9)は「初めて聞く言葉もあったけど分かりやすかった」。港川小(みなとがわしょう)2年の上原蓬さん(8)は「見たことのない植物をたくさん観察できた」と楽しんでいた。

2013年06月30日 【朝刊】

「環境 学び考えたい」こども調査隊8人に認定証

PICKH20130630_A0026000100600004.jpg認定証を手に、決意を新たにする隊員=29日、那覇市久茂地のタイムスビル

 沖縄こども環境調査隊2013の隊員認証式と研修会が29日、タイムスビルで開かれた。主催の沖縄タイムス社、共催の沖縄美ら島財団から認定証を受け取った隊員8人は「環境について学び、考え、学校でも発表していきたい」と決意を表明した。
 その後、視察先の奄美大島の動植物や調査の心構え、取材方法などを研修。大宜味中1年の金城さくらさんは「奄美と大宜味村喜如嘉の生態系を比較したい」と意欲。港川小6年の上原玄武君は「知らないことをたくさん学び、経験したい」と胸を躍らせた。
 県内の小中学生による隊員は本島北部などで事前学習、7月30日から3泊4日、奄美大島の自然を観察し、人との関わりを学ぶ。地元との意見交換もある。調査の成果は9月7日のシンポジウムで発表する予定。

2013年06月17日 【朝刊】

こども環境隊8隊員決まる 来月、奄美の自然調査

 県内の子どもたちに、環境について学んでもらう「沖縄こども環境調査隊2013」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の面接選考が16日、那覇市久茂地のタイムスビルであり、鹿児島県の奄美大島を視察する隊員8人が決まった。
 離島を含む県内各地から、小・中学生53人の応募があり、作文審査を通過した26人が面接に臨み、8人が隊員に選ばれた。
 8人は、本島北部などで事前学習をし、7月30日から3泊4日の日程で、奄美大島の山や川、海の生態系を学ぶほか、地元の子どもたちと意見交換などをする予定。
 9月上旬には、沖縄こども環境調査隊シンポジウムで成果を発表する。
 隊員は次の通り。(敬称略)
 真栄田あかり(古堅中3年)比嘉咲(読谷中3年)高山真之介(沖縄カトリック中3年)金城さくら(大宜味中1年)親富祖和香那(安波小6年)藤原のぶ(天底小6年)上原玄武(港川小6年)外間円佳(与那原小6年)

主催 沖縄タイムス社
共催 一般財団法人 沖縄美ら島財団
後援 内閣府沖縄総合事務局、沖縄県、沖縄県教育委員会、環境省那覇自然環境事務所、NHK沖縄放送局、琉球放送、琉球朝日放送