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2009年9月10日、11日 【朝刊】

2009自然との共生〈記者体験記〉

2009自然との共生LinkIcon

グアムクイナ下.jpg

2009年9月3日、4日 【朝刊】

2009グアムクイナ〈記者体験記〉

2009グアムクイナLinkIcon

2009年08月30日 【朝刊】

「できること探る」
マレーシアから4人帰沖

 マレーシアを訪れていた「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の中学生4人は29日、7日間の全日程を終え帰沖した。
 滞在中、パーム油を生産するための農園や、ジャングルに生息するオランウータンなど貴重な動植物を観察。現地住民と交流し、文化や歴史についても学んだ。
 参加したメンバーは高嶺中3年の島袋健悟君(14)、沖尚中2年の小禄健人君(13)、東風平中2年の外間美幸さん(14)、大宜味中1年の山城真紀さん(12)の4人。
 小禄君は「パームヤシの農園がずっと続いていてショックだった。森林を守るのも大事だけど、現地の人たちの生活もかかっている。これからできることを探したい」と旅を振り返った。外間さんは「私たちが使っているパーム油がボルネオの自然を脅かしていることを伝えたい」と決意を新たにした。
 同調査隊でインドネシアやハワイなど5カ国を訪れた計24人のメンバーは、9月13日午後1時から浦添市のてだこホールで開かれる「沖縄こども環境調査隊シンポジウム 地球の声を伝えよう」で、各国の状況や現地で学んだことなどを報告する。

カロリ.jpg

2009年8月27日、28日 【朝刊】

2009ニュージーランド外来種対策

〈記者体験記〉

2009外来種対策LinkIcon

2009年08月27日 【朝刊】

オランウータン保護活動を調査
水上の先住民族と交流も

水上家屋.jpg水上家屋に住む先住民族の家族と交流する調査隊のメンバー=26日、マレーシア・ボルネオ島 【マレーシア・ボルネオ島26日=金城珠代】「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の中学生4人は26日、ボルネオ島サンダカンにあるセピロックオランウータン自然保護区を訪れた。
 同自然保護区では4300ヘクタールの原生林に100頭以上のオランウータンが生活。同区域内にあるリハビリテーションセンターでは、親とはぐれたり、ケガをしたりした60~70頭を野生に戻す取り組みをしているという。
 餌付けを見学した大宜味中1年の山城真紀さん(12)は「パームヤシの農園で森が分断されたり、オランウータンが食べる木の実が少なくなったりしている。野生動物も農園に入れるようにした方がいい」と話した。
 同日、サンダカンの水上集落に先住民族の一家を訪ね、貝殻を使った伝統的な遊びチョンカをしたり、釣りをしたりして交流。調査隊のメンバーは隣接する市場から流れてきたビニール袋などのごみが海岸にたまっているのを目の当たりにした。高嶺中3年の島袋健悟君(14)は「みんなでゴミ拾いをしたら海がもっときれいになるんじゃないか」と対策を考えた。


2009年08月26日 【朝刊】

出会い次々 野生動物
マレーシア ボートで探検

ボルネオ島のキナバタンガン川を下る.jpgボルネオ島のキナバタンガン川を下り、原生林の動植物を観察した調査隊員 【マレーシア・ボルネオ島25日=金城珠代】マレーシアを訪れている「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の中学生4人は24、25の両日、ボルネオ島北部にあるキナバタンガン川をボートで下り、川岸の原生林に生息する動植物を観察した。
 オランウータンやボルネオゾウの親子、同島の固有種テングザルの群れなど絶滅の恐れがある貴重な野生動物と次々に遭遇。そのたびに調査隊のメンバーは歓声を上げ、自然ガイドや同行している海洋博覧会記念公園管理財団の花城良廣常務の説明を聞き、息を潜めて望遠鏡で観察した。
 東風平中2年の外間美幸さん(14)は「ゾウがこんなに近くで見られるなんて信じられない」と感動した様子。県内の干潟で5年前から野鳥観察を続けている沖尚中2年の小禄健人君(13)は「止まっているカワセミをゆっくり見られてうれしい。沖縄のカワセミより少し大きかった」と目を輝かせた。

2009年08月24日 【朝刊】

中学生4隊員 生態系調査へ
マレーシアに出発

マレーシア隊員.jpg 子どもたちが環境問題に直面する海外諸国を訪れ自然保護活動などを調査する「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の中学生4人は23日、マレーシアに向け那覇空港を出発した。
 派遣されたのは高嶺中3年の島袋健悟君(14)、沖縄尚学中2年の小禄健人君(13)、東風平中2年の外間美幸さん(14)、大宜味中1年の山城真紀さん(12)=写真左から。
 那覇空港で行われた出発式では「めずらしい自然の中にどんな生き物がいるか調べたい」、「沖縄とマレーシアの生態系の違いを学びたい」とそれぞれ抱負を語った。同行する海洋博覧会記念公園管理財団の花城良廣常務は「(目的地の)ボルネオ島は熱帯雨林を中心にいろんな動植物や昆虫がいることを知ってほしい」と激励した。
 現地では原生林が残るボルネオ島北部のジャングルを探索するほか、森林伐採などで個体数が減少しているオランウータン保護施設を訪れる。一行は29日に帰沖する。

2009年08月22日 【朝刊】

環境問題学んだグアムから帰沖
6日間の全日程終え

 グアムに派遣されていた「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)は21日、6日間の全日程を終え、帰沖した。滞在中、自然界では絶滅したグアムクイナの飼育と繁殖に取り組む施設の見学やグアムクイナをロタ島で放鳥した。
 隊員は国頭中3年の宮里政吏(せいじ)君(14)、坂田小6年の外間新野(しんや)君(11)、高江洲中2年の山根麻美さん(13)、伊原間中1年の掘井紗(さ)らさん(12)。
 外間君は「グアムクイナの絶滅を外来種だけのせいにしていた。本当に悪いのは人間で、心をいれかえようと思った。たくさん学んだ」と話した。

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2009年8月20日、21日 【朝刊】

2009ハワイウミガメ〈記者体験記〉

2009ウミガメ記者体験記LinkIcon

2009年08月19日 【朝刊】

グアムの成果に感動
クイナ施設を視察

グアムクイナにふれる.jpg飼育されたグアムクイナに触れる調査隊の子どもたちとスーザンさん(右)=18日、グアム島・グアムクイナ飼育下繁殖施設 【グアム島18日=前森梓】グアムを訪問中の「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の小中学生4人は18日、グアム州政府農業局を訪れ、グアムクイナの飼育下繁殖施設を視察した。
 同施設は1984年に設立、自然界で絶滅したグアムクイナを飼育している。当初の20羽からこれまで約1300羽以上を繁殖させた。
 年に2回、外来種のいないロタ島などで放鳥している。6羽のヒナを含む121羽を飼育中の施設を研究員のスーザン・メディナさん(43)が案内。子どもたちはグアムクイナのエサ作りやヒナの体長を測ったりなど施設職員の仕事を体験した。
 普及啓発のため人間にならしたグアムクイナを手に乗せた山根麻美さん(13)は「ヤンバルクイナより小さくてかわいい」と笑顔。作業を体験した宮里政吏君(14)は「暑いし、きつい作業だけどグアムクイナを救うために頑張る人がいるからここまで増えたんだ」と感動した様子。隣接施設では、外来種の侵入で絶滅危機にある野鳥の飼育状況を確認。掘井紗らさん(12)は「もっと生き物に興味を持ち大切にしていきたい」と気持ちを新たにした。
 一行は21日に帰沖する。

2009年08月18日 【朝刊】

野生クイナ絶滅 外来種駆除学ぶ
グアム対策センター見学

ナンヨウオオガシラにふれる.jpg恐る恐る外来種のナンヨウオオガシラに触れる調査隊=17日午後、グアム島・外来種対策センター 【グアム島17日=前森梓】飛べない鳥グアムクイナの保護状況を学ぶため、「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の小中学生隊員4人が17日、グアム島北部にある外来種対策センターを訪れた。
 同センターでは約60年前に誤って島外から持ち込まれた外来種、ナンヨウオオガシラの生態を研究。クイナの天敵となっており、ワナでの捕獲や毒を使った駆除対策に生かしている。
 子どもたちは実際に体長約1・5メートルのナンヨウオオガシラに触れながら外来種の侵入でグアムクイナなど固有種が急激に減ったことを学んだ。
 国頭中3年の宮里政吏君(14)は「ナンヨウオオガシラが入ったせいでグアムにいた鳥類13種が11種に減り、野生のグアムクイナが絶滅したのに驚いた。ヤンバルクイナとマングースの関係に似ていると思った」と話した。
 駆除対象の外来種のことを「嫌いじゃない」と話したセンター担当者の話が印象的だったという高江洲中2年の山根麻美さん(13)は「持ち込んだ人間が悪いと思う」と話した。


2009年08月17日 【朝刊】

[社説]
夏休み環境教育
自然の不思議を知ろう

 「沖縄こども環境調査隊」の小中学生が、夏休みを利用し、海外で環境学習に取り組んでいる。
 グループごとにインドネシア・バリ島、ニュージーランド、ハワイなど5カ国・地域を訪ね、それぞれのテーマに即して、生き物の生態や自然保護の取り組みなどを学ぶ。環境教育と外国体験を一つにした学習ツアーだ。
 ウミガメ、マングローブ、サンゴなど、あらかじめ調査テーマを決め、事前学習を重ねた。現地と沖縄の違いをまず肌で感じ、そこから一歩進めて、自分たちにできることは何かを考える―それが体験学習のねらいだ。
 バリ島を訪ねた慶留間小6年の上原由莉子さんは「環境問題ってつながっている。サンゴが生きるには下水をきれいにしないといけないし、海にごみが流れてもいけない」(14日付本紙)と、気づきの体験を語っている。
 自然に触れて、何かを感じる。あるいは何かに気づかされる。学者であり作家でもあったレイチェル・カーソンは「センス・オブ・ワンダー」という言葉を大切にした。自然の神秘や不思議さに目を見はる感性、という意味だ。
 「もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに生涯消えることのない『センス・オブ・ワンダー』を授けてほしいとたのむでしょう」
 夏休みは、子どもたちの生き生きとした「センス・オブ・ワンダー」を開花させる絶好の機会である。
 都会に住む子どもたちは自然に触れる機会が非常に少ない。それを用意するのは、大人の役割だ。子どもたちの「センス・オブ・ワンダー」を刺激し、自然を大切にする心を育(はぐく)むのは、その気さえあれば、県内どこででも可能である。
 久米島にはウミガメ館とホタル館がある。「うみがめのうた」と題する映像は、アカウミガメの謎に満ちた生態を伝える。
 久米島の砂浜でふ化したアカウミガメは、やっとの思いで海へたどりつき、黒潮に乗って太平洋へ漂う。
 一般にアカウミガメの赤ちゃんは、太平洋を横断してアメリカの西海岸沖で成長し、大人になって再び太平洋を泳ぎ、産卵のため日本に戻ってくるのだという。
 そのことを親が子どもに説明するだけでも、自然界のあまりの不思議さに、子どもの目は輝くに違いない。
 ホタル館でホタルの生態を説明したのは島のボランティアだった。環境教育を進める上でNPOのような中間団体やボランティアの役割は欠かせない。
 現役を引退した団塊の世代や、もっと古い世代は、まだ自然環境が豊かに残っていた時代に育った人たちだ。この世代が各地で「案内役」となり、子どもたちの「センス・オブ・ワンダー」を引き出すことができれば、環境教育のすそ野はもっと広がるだろう。結果としてコミュニティーづくりにも役立つはずである。機運の盛り上げや仕組みづくりが必要だ。

2009年08月17日 【朝刊】

グアムクイナ4隊員調査へ
那覇出発 「沖縄と違い比べる」

グアム調査隊出発.jpg調査に向け気合十分で出発した(左から)掘井紗らさん、山根麻美さん、宮里政吏君、外間新野君=16日、那覇空港 世界各国が抱える環境問題を現地で体験し考える「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の子どもたちが16日、ヤンバルクイナと同じように飛べない鳥のグアムクイナが飼育繁殖されているグアムに向け出発した。
 派遣されたのは、公募で選ばれた国頭中3年の宮里政吏(せいじ)君(14)、坂田小6年の外間新野(しんや)君(11)、高江洲中2年の山根麻美さん(13)、伊原間中1年の掘井紗(さ)らさん(12)の4人。
 同日、那覇空港で行われた出発式で外間君は「グアムクイナを絶滅から救いたい。できるだけいっぱい調べて発表できるよう頑張る」、掘井さんは「グアムの環境についても調べ、沖縄との違いを比べたい」とそれぞれ抱負を述べた。
 調査隊は4日間、グアム島とロタ島を訪れ、外来種センターや、グアムクイナの飼育下繁殖施設を見学し保護について学ぶ。


2009年08月16日 【朝刊】

調査を終え元気に帰国
NZに派遣の4人

 沖縄こども環境調査隊(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)でニュージーランドを訪れていた小中学生4人は15日夜、野生動植物の保護や外来種対策などの調査を終えて那覇空港に元気に帰国した。
 6日間の日程を終えたメンバーは「とても楽しかった。帰りたくない」「日本語を聞いて少しほっとした」など感想を述べながら、笑顔を見せていた。

2009年08月15日 【朝刊】

外来種の脅威を実感
博物館で歴史など学ぶ

オークランド.jpgキウイハウスでキウイの体や生態について説明を聞く調査隊のメンバー(左側)=13日、オークランド 【ニュージーランド14日=儀間多美子】沖縄こども環境調査隊(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)でニュージーランドを訪れている小中学生4人は13日、傷ついた野鳥の保護施設や、ニュージーランド原生の大木「カウリ」を保護するカウリパークなどを見学。14日は天候不良のため予定を変更、オークランド市内の博物館で、現地の歴史や自然を学んだ。
 野鳥を保護し野生に返す活動を続けるキウイハウスとネイティブ・バード・リカバリーでは、夜行性のキウイのため薄暗い施設内で、活発に動き回る姿を見ようと目を凝らした。また間違えてわなにかかり、片足を失ったキウイにも触らせてもらい、みんな感激の笑みを見せていた。
 カウリパークでは、外来種ポッサム(フクロギツネ)に外皮をかじり尽くされ枯れた希少種トタラの木を見て、外来種の脅威を間近に感じた様子。
 外来種の侵入を防ぐわなや毒の仕掛けに、高江洲中1年の具志〓也さん(13)、沖縄クリスチャンスクール6年の香村栄実さん(11)は「ほかの動物が毒を食べないか」「野鳥に優しいわなにしてほしい」と懸念も。
 興南中2年の久手堅翔太さん(13)は「森を広げようという活動がすごいと思った」。大宮中3年の大城さゆりさん(15)は「小さなころから自然に触れることが大事」と話していた。一行は15日に帰沖する。
※(注=〓はへんが「示」でつくりが「右」)

2009年08月14日 【朝刊】

環境を学び活動に意欲
ハワイから帰沖

 ハワイに派遣されていた「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)は13日、7日間の全日程を終え、帰沖した。期間中は、ウミガメ保護の立法政策を担当している米政府系機関を訪ねたり、米海洋漁業局(NMFS)が実施している野生のウミガメの生態調査に地元の中学生と参加したりした。ハワイの文化や自然環境も学んだ。
 派遣されていたのは、石垣第二中学2年の前三盛敦貴さん(14)、北中城中学2年の喜納ももこさん(13)、大浜中学1年の砂川美穂さん(13)、古堅中学1年の亀島淑志さん(13)の4人。
 前三盛さんは「野生のカメを捕まえ、計測やタグ付けをしたのは初めて。カメが住みやすい環境をこれからも考えていきたい」と話した。

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2009年8月13日、14日 【朝刊】

2009インドネシアバリ島サンゴ

〈記者体験記〉

2009サンゴ記者体験記LinkIcon

2009年08月13日 【朝刊】

天体観測地で星空仰ぎ感動
ハワイ島東部

ハワイ天体観測.jpgハワイで満天の星空を仰ぐこども環境調査隊の生徒ら=10日、ハワイ島・マウナケア山の標高2800メートル付近で 【ハワイ島11日=粟国雄一郎】「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の生徒4人は滞在5日目の12日午前、ハワイ島東部のヒロの町で2カ所の博物館を見学し、ハワイ島の歴史や文化を探求。天体観測地として名高いマウナ・ケア山で夜空にいっぱいの星も仰いだ。
 標高4205メートルのマウナ・ケア山は、日本の国立天文台「すばる」などがある天体観測の世界的メッカ。生徒たちは標高2800メートルの中腹で、夜空を覆う天の川を見上げ、流れ星の舞う夜空に夏の星座を数えた。
 北中城中学2年の喜納ももこさん(13)は「沖縄で見た星空とは比べものにならない迫力」と感想。古堅中学1年の亀島淑志さん(13)は「目で見れば霧のような天の川も星の一つ一つが見えて感動した」と話した。


2009年08月13日 【朝刊】

固有の野鳥を目の当たりに
ニュージーランド

ニュージーランドマウントブルース.jpg乱獲などで絶滅が危ぐされるクイナの一種・タカヘのはく製に触れ、感触を確かめる調査隊メンバー=12日、マウント・ブルース国立野生動物保護区 【ニュージーランド12日=儀間多美子】ニュージーランドを訪れている沖縄こども環境調査隊は11、12の両日、ウェリントン市内の野生動物保護区を訪問。ガイドの説明を受け、現地に生息する固有の野鳥たちを観察した。
 ネズミなどの害獣が入り込まないよう、広大な敷地にフェンスが張られたカロリ野生動物保護区では、鳥たちが自然の中でのびのびと暮らす様子を目の当たりに。「森のオウム」と呼ばれる希少種カカを間近に見て歓声をあげたり、公園内に響くさまざまな鳥の鳴き声に耳を澄ませた。
 大宮中3年の大城さゆりさん(15)は「人間だけが生きているわけじゃない。自然とのバランスが大切」と感想。沖縄クリスチャンスクール6年の香村栄実さん(11)、興南中2年の久手堅翔太さん(13)は「キウイはもっと小さいと思っていた」と大きさに驚いた様子。高江洲中1年の具志〓也さん(13)は「沖縄にも、もっと遊歩道などがあればいい」と話していた。
※(注=〓はへんが「示」でつくりが「右」)

2009年08月11日 【朝刊】

地元中学生とウミガメ調査
ハワイ 生態を観察

ハワイウミガメ学習.jpgウミガメの生態調査に参加するこども環境調査隊のメンバーら=現地時間9日、ハワイ島 【ハワイ島9日=粟国雄一郎】ウミガメについて学ぶためハワイに派遣されている「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の中学生4人は9日、ハワイ島北西部のコハラ海岸で、地元の中学生とアオウミガメの生態調査に参加した。
 同海岸はカメの餌場となっていて、この日も浅瀬をすいすいと泳ぐアオウミガメの姿が所々に見られた。隊員の生徒たちが、野生のウミガメを見るのは初めて。海の中に腰までつかってカメを探し回ったり、慣れない手つきで抱え上げたりしながら、ハワイの自然環境の豊かさに触れた。
 ハワイで野生のカメに触れることは、法律で禁止されており、調査は米海洋漁業局(NMFS)のジョージ・バラーシさんの指導で実施。アオウミガメを一時的に捕獲し、甲羅の大きさや体重を量り、標識を取り付けて海に放した。今後は標識を元にカメの成長過程が調査される。
 石垣第2中学の前三盛敦貴さん(14)は「初めは言葉がわからずに戸惑ったが、最後は身ぶり手ぶりで意思疎通ができた。ハワイではカメの保護にたくさんの人がかかわっている」と感激した様子。大浜中学1年の砂川美穂さん(13)は「あたり前のように野生のカメがたくさんいて驚いた。貴重な体験になった」と喜んでいた。

2009年08月11日 【朝刊】

「キウイ」の保護学べ
ニュージーランドへ出発

ニュージーランドへ出発.jpgキウイや外来種対策などを学ぶためニュージーランドに出発したこども環境調査隊のメンバー=10日、那覇空港 ニュージーランドで“飛べない鳥”キウイの保護活動などを学ぶ「沖縄こども環境調査隊」の小中学生4人が10日、那覇空港を出発した。メンバーは沖縄クリスチャンスクール6年の香村栄実さん(11)、大宮中3年の大城さゆりさん(15)、高江洲中1年の具志〓也さん(13)、興南中2年の久手堅翔太さん(13)。
 出発式で「現地と沖縄との違いを肌で感じたい」「風邪をひかないようにして、帰ったら学んだことをまとめて発表したい」など、それぞれ抱負を語った。
 現地ではヤンバルクイナと同様に野猫や外来の害獣による被害が深刻なキウイの保護対策や、傷ついた動物の保護活動の様子などを視察する。一行は15日に帰沖する。
※(注=〓はへんが「示」でつくりが「右」)


2009年08月08日 【朝刊】

ウミガメ学べハワイへ出発
「共存の道探る」

ハワイ出発.jpg 世界を取り巻く環境問題を現地で調査・研究する「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の生徒らが7日、絶滅の危惧が指摘されているウミガメ保護の先進地、ハワイに向けて出発した。
 派遣されたのは、公募で選ばれた石垣第二中学2年の前三盛敦貴さん(14)、北中城中学2年の喜納ももこさん(13)、大浜中学1年の砂川美穂さん(12)、古堅中学1年の亀島淑志さん(13)の4人=写真。
 同日夕、那覇空港内で行われた出発式で、喜納さんは「沖縄とハワイのウミガメの違いを勉強したい」、亀島さんは「ウミガメと共存するために、人間がどのようにすればいいのか学びたい」などとそれぞれ抱負を語った。
 一行は7日間、オアフ島とハワイ島を訪れ、漁業とウミガメ保護政策を調整している「米国西部太平洋区漁業管理評議会」を訪問したり、野生のウミガメに標識を取り付けて放流する地元の学校とのプログラムに参加したりする。

2009年08月07日 【朝刊】

ごみ年々増加も焼却施設もなく
バリ島 最終処分場を視察

ごみ最終処分場を視察.jpgごみの最終処分場を視察する調査隊のメンバー=6日、インドネシア・バリ島 【インドネシア・バリ島6日=嘉数よしの】インドネシアのバリ島で、サンゴや自然保護活動などについて調査している「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)隊員の小中学生4人は6日、ごみの最終処分場を視察した。焼却施設がなく、大量のごみが山積みになっている同処分場で、隊員たちは、解決に向けて何をすべきかを考えた。
 38ヘクタールの敷地を持つ政府機関の同処分場には、25ヘクタールに渡ってごみが山積みされていた。人口が密集する4地域からごみを収集しているが、ごみの量は年々増えているという。
 「ごみの山」で大人も子どもも、分別などの作業をしている様子を見て、北中1年の下地宮代さん(12)は「においもきつい上、危険も伴うのに仕事をしていてショック」と絶句。処分場を広くするために、近隣のマングローブ林が伐採されたと聞き、室川小6年の泉香菜子さん(11)は「たくさんの人にもっとごみの問題を知ってほしい。マングローブが戻ってほしい」と話した。
 屋我地中3年の新垣かれんさん(14)は「お金はかかるかもしれないけれど、この状況を断ち切るために、国として焼却炉などの設備を整えてほしい」と語った。
 隊員たちは同日、バリの伝統舞踊なども鑑賞した。8日に帰沖。7日には別隊がハワイに出発する予定。

2009年08月05日 【朝刊】

水のありがたさ実感
下水処理施設などを見学

ヌサドゥア地区の下水処理施設を見学.jpg計画的に開発されたヌサドゥア地区の下水処理施設の説明を受ける隊員たち=4日、バリ島・ヌサドゥアのBTDC 【インドネシア・バリ島4日=嘉数よしの】インドネシアのバリ島で、サンゴや自然保護活動などについて調査している「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)隊員の小中学生4人は4日、計画的に開発された、海辺のリゾート地、ヌサドゥア地区の下水処理施設を見学した。現地の中学生とも交流した。
 隊員たちは、同地区の開発を手掛ける「BTDC」の下水処理施設を視察。同施設では1980年から下水を浄水処理している。現在はEMを用いて約25日かけて浄化しているという。
 浄化された水は、ホテルでの水まきなどに再利用。水がきれいになり、30ヘクタールの敷地内には、渡り鳥も来るようになったという。慶留間小6年の上原由莉子さん(12)は「段階を分けて汚い水がきれいになっていた。沖縄は普段からきれいな水が使えていいなと思った」と感心した様子だった。
 同日はデンパサール第9中学校も訪問。隊員たちは、インドネシア語で自己紹介し、沖縄の文化や歴史を英語で紹介した。

2009年08月04日 【朝刊】

移植サンゴ 成長驚き
バリの海に潜る

バリの海に潜る.jpg 【インドネシア・バリ島3日=嘉数よしの】サンゴを調査するため、インドネシアのバリ島に滞在中の「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)隊員の小中学生4人が3日、大規模にサンゴが移植されているクタ海岸を訪れた=写真。隊員たちは、シュノーケルを付けてもぐり、サンゴの生育状況を確認した。ウミガメの放流も体験した。
 同海岸には、1ヘクタールのサンゴが植え付けられている。隊員たちを案内する、アクアコーラル企画代表の屋比久壮実さんと同財団の西平守孝参与が、バリの環境技士らとともに、2007年、08年の2期にわたって30種以上のサンゴを移植。現在は魚が集まるようになり、地元漁師らの生活が豊かになっているという。
 調査に参加しているのは、屋我地中3年の新垣かれんさん(14)、北中1年の下地宮代さん(12)、慶留間小6年の上原由莉子さん(12)、室川小6年の泉香菜子さん(11)。
 泉さんは「(土台になっている)岩が、見えなくなるくらいサンゴが成長していた。本やテレビで見るより、迫力があった」と驚いていた。

2009年08月03日 【朝刊】

バリのサンゴ調べるゾ
こども環境調査隊が出発

バリサンゴ出発式.jpgサンゴ移植などの調査にインドネシア・バリ島に出発した(左から)泉香菜子さん、上原由莉子さん、下地宮代さん、新垣かれんさん=2日午前、那覇空港 子どもたちが環境問題に直面する海外諸国を訪れ、自然保護活動などを調査する学習ツアー「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の出発式が2日、那覇空港であった。隊員に選ばれた小中学生24人のうち4人が、インドネシアのバリ島へ出発。サンゴを調査する。
 隊員たちは夏休み期間中に、クイナやサンゴ、カメなどについて調べるため、ニュージーランドやマレーシアなど5カ国・地域に派遣される。
 バリ島へ派遣されたのは、屋我地中3年の新垣かれんさん(14)、北中1年の下地宮代さん(12)、慶留間小6年の上原由莉子さん(12)、室川小6年の泉香菜子さん(11)。
 4人は、8日まで1週間、アクアコーラル企画代表の屋比久壮実さんの案内でサンゴの移植・保全状況やごみ処理施設などを視察。現地の中学生とも交流する。
 上原さんは「サンゴがどう広がっているのかを調べたい」と意欲。空手を習う新垣さんは「バリの中学生との交流が楽しみ。沖縄の伝統文化を伝えたい」と話した。

2009年06月14日 【朝刊】

ウミガメに学ぶ環境意識
海洋博・生徒ら まなざし真剣

ウミガメについて学ぶ.jpgウミガメの生態について学ぶ「沖縄こども環境調査隊」の隊員=13日、海洋博公園【本部】世界各国の環境問題を現場で体験する学習ツアー「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)隊員の児童・生徒16人が13日、本部町の海洋博公園で、ウミガメの生態や取り巻く環境の現状を学んだ。
 講師を務めた同園海獣課の前田好美さんは、ふ化直後、明るい方向に向かって歩くウミガメの本能などを紹介、自然と共生する人間社会の必要性を分かりやすく説明した。隊員はメモを取りながら真剣に聞いていた。
 夏休みにウミガメの学習でハワイに派遣される前三盛敦貴君(14)=石垣第二中2年=は「ウミガメが水中でえさを食べるとき、鼻から海水を出すなど、とても勉強になった」と話した。
 ウミガメの血液型について質問した香村栄実さん(11)=沖縄クリスチャンスクールインターナショナル5年=は「ウミガメ研究は始まったばかりだと知った。血液型は将来自分で研究してみようかな」と笑った。隊員は14日、同園でサンゴの生態などを学習する。

2009年05月24日 【朝刊】

保護の実情 山原で予習
グアム訪問前 生徒らクイナの施設見学

飼育部屋のヤンバルクイナ.jpg飼育部屋内のヤンバルクイナ【国頭】世界各国が抱える環境問題を現場で体験する学習ツアー「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)隊員の児童・生徒が23日、国頭村のヤンバルクイナの保護施設などを見学した。
 同調査隊は、夏休みにヤンバルクイナと同じように飛ぶことができないグアムクイナの保護の実情を学ぶため、グアムなどを訪ねる。23日は、同村の照首林道や普久川ダム、同村や環境省のヤンバルクイナ保護施設を見学した。
 参加した宮里政吏君(国頭中3年)は「ヤンバルクイナが絶滅しないか心配。(出身の)安田では保護活動が盛んだが、グアムでは、どんな保護活動が行われているのか、勉強したい」と話した。
 知念栞菜さん(伊江中3年)は「野生のヤンバルクイナはめったに見られないのに今回はこんなに近くで見られて驚いた。とてもかわいい」と笑顔を見せた。「林道の目立たない所にゴミがいっぱい捨てられている事に驚いた」という小禄健人君(沖尚中2年)は「一人一人の意識が変わらないと森が駄目になってしまう」と心配そうに話した。
 隊員の児童・生徒23人は村内に宿泊し、24日は早朝から野生のヤンバルクイナ観察に挑戦し、マングース北上防止柵などを見学する。

環境省ヤンバルクイナ飼育視察.jpg熱心にヤンバルクイナを観察する児童・生徒=23日、国頭村・環境省ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設

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2009年4月16日 【朝刊】

2009インドネシアバリ島隊員体験記

2009バリ島隊員体験記LinkIcon

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2009年4月20日、21日、22日 【朝刊】

2009インドネシアバリ島〈記者体験記〉

2009マングローブ記者体験記LinkIcon

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2009年4月16日 【朝刊】

2009インドネシアバリ島写真特集

2009バリ島写真特集LinkIcon

2009年04月06日 【朝刊】

エビ池の現状視察
マングローブ伐採に複雑

エビ池視察.jpgエビの生産量などの説明を受ける沖縄こども環境調査隊の隊員たち=5日、バリ・エビ養殖池【インドネシア・バリ5日=嘉数よしの】マングローブを調査するため、インドネシア・バリに滞在中の「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)隊員の中学生4人が5日、マングローブや塩田を切り開いてできたエビ養殖池やマングローブ保護地域を視察した。
 バリではかつて、エビ養殖池や商業用地、住宅地などをつくるため、マングローブの過剰伐採が深刻な問題になった。1990年代から植林が進んでいるが、環境に合った種類が植えられていないことなどから、生育状況が悪い場所も。隊員たちは写真を撮りながら、各地の生息状況の違いを確認した。
 生活のためにエビを養殖しているという生産者も訪問した。良質なエビは1キロ6万ルピア(約530円)で販売するが、養殖エビのうち約3割は病気などで死んでしまうという。
 伊江中3年の知念栞菜さん(14)は「生活の厳しさから、マングローブを切ったりするということが少し分かった」と話した。喜瀬武原中2年の伊差川舜君(13)は「マングローブがあれば自然は豊かになり、エビも死んだりしない。エビ池にするのはむしろもったいないと思う」と語った。
 一行は6日、帰沖する。

2009年04月03日 【朝刊】

触ってなめて海の神秘体感
バリ・マングローブ視察

バリマングローブ視察.jpg触ったり、なめたりしながらマングローブを調査する沖縄こども環境調査隊の隊員たち=2日、バリ・マングローブ情報センター【インドネシア・バリ2日=嘉数よしの】インドネシア・バリに滞在中の「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)隊員の中学生4人は2日、マングローブ情報センターを視察、現地のマングローブの特徴や生育環境などを調べた。
 同センターでは、JICAとインドネシア林業省が共同でマングローブを保護。総面積1375ヘクタールの敷地内に約30種のマングローブがあり、隊員たちは同センターの羽鳥祐之チーフアドバイザーの案内で視察した。
 葉から塩分を出すヒルギダマシやツノヤブコウジを見つけ、隊員たちは「しょっぱい」と驚いた様子。カニなどさまざまな生物にも触れ、北中1年の松山大海君(12)は「海の森だ。すごい神秘的」と喜んでいた。
 一方、同センター内には、周辺集落から流れてくるごみが山積。地域住民にマングローブが環境保護や生物の食物連鎖の役割があることなどを話しても、理解を得るのは難しいという。
 伊江中3年の知念栞菜さん(14)は「ごみがマングローブの根元にたまっていた。死んでしまう原因になると聞いて、悲しくなった」。喜瀬武原中2年の伊差川舜君(13)は「バリの人はごみを川や海に捨てる生活を何十年もしているのだろうけど、このままではいけない。解決しなければならない」と語った。
 隊員たちはマングローブの植林も体験。那覇中1年の新崎聖華さん(12)は「暑い中での力仕事でとても大変だった。マングローブを復活させようと、植林してきた人たちはすごいなと感じた」と笑顔を見せた。

2009年04月02日 【朝刊】

環境問題で意見交換
こども調査隊 バリで中学生と交流

バリで意見交換.jpgインドネシアの中学生と環境問題について話し合う沖縄こども環境調査隊の隊員たち=1日、バリ・国立デンパサール第一中学校 【インドネシア・バリ1日=嘉数よしの】マングローブを調査するためインドネシア・バリに滞在中の「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)隊員の中学生4人が1日、国立デンパサール第一中学校を訪問、現地の中学生と環境問題などをテーマに意見交換した。
 マングローブ調査に参加しているのは、伊江中3年の知念栞菜さん(14)、喜瀬武原中2年の伊差川舜君(13)、那覇中1年の新崎聖華さん(12)、北中1年の松山大海君(12)。デンパサール第一中で、日本語を学ぶ生徒ら約30人と、ごみ処理問題や沖縄の風土について話し合い、理解を深めた。
 「バリをきれいな街にするには、何をしなければならないか」とアドバイスを求められた伊差川君は「みんなで協力して、ごみ拾いなどをすることが大事だと思う」と答えた。
 新崎さんは、沖縄のごみ処理方法を紹介。「燃えるごみと、燃えないごみを分けて、袋も別々に出している。それぞれ回収日も違う」と説明した。
 同第一中の生徒は、研究中の汚水ろ過システムやバリの植物などを紹介。隊員4人はメモを取りながら、熱心に耳を傾けていた。
 デンパサール第一中1年のアンディニ・ニマレ・アンディニレウイさん(12)は「交流できてとても楽しく、うれしかった」と喜んでいた。
 一行は2日、マングローブセンターを視察、植林もする予定。

2009年04月01日 【朝刊】

こども隊員バリへ出発
マングローブ調査に意欲

バリ出発.jpgバリに出発した(左から)知念栞菜さん、伊差川舜君、新崎聖華さん、松山大海君、馬場繁幸琉大教授=那覇空港 子どもたちが外国を訪れ、自然保護活動などを調査する学習ツアー「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)が31日、那覇空港から出発した。隊員に選ばれた小中学生24人のうち4人がインドネシアのバリでマングローブを調査する。
 バリに派遣されたのは、伊江中2年の知念栞菜さん(14)、喜瀬武原中1年の伊差川舜君(13)、若狭小6年の新崎聖華さん(12)、北小6年の松山大海君(12)。
 4人は4月6日まで1週間、琉球大学の馬場繁幸教授の案内で、マングローブセンターなどを視察、植樹も体験する予定。
 伊差川君と松山君は、エビ養殖のためマングローブを切り開いてつくられたというエビ池の現状に注目。松山君は「エビ池にどれだけマングローブが戻っているかを確認したい」と話した。知念さんは「ごみの問題を知りたい。現地の子どもと仲良くなれるよう頑張りたい」と意欲を見せた。
 那覇空港で出発式があり、沖縄タイムス社の平良知二専務は「どういう問題があり、保護されているのかを直に見るのはとても貴重な機会。成果報告を楽しみにしている」と激励した。

2009年03月23日 【朝刊】

環境学習へ24人決意
6カ国に分散派遣
こども調査隊結団式

結団式.jpg海洋博覧会記念公園管理財団の花城本部長(右)から隊員証を受け取る伊江中2年の知念栞菜さん=22日、沖縄タイムス社 子もたちが環境問題に直面する海外諸国を訪れ、自然保護活動などを調査する学習ツアー「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の結団式が22日、沖縄タイムス社で開かれた。隊員に選ばれた24人の小・中学生は、春休みと夏休みにインドネシアやマレーシア、オーストラリアなど6カ国にそれぞれ派遣される。
 結団式では、海洋博覧会記念公園管理財団の花城良廣本部長から一人一人に隊員証が授与された。
 夏にオーストラリアでサンゴ礁を調査する上原由莉子さん(11)=南風原小5年=は「事前に県内の研究所を訪れて、自分なりにサンゴの研究をし、オーストラリアとの違いを調べたい」と意欲をみせた。
 今月31日からインドネシアのバリでマングローブを調査する知念栞菜さん(14)=伊江中2年=は「マングローブの種が落ちる様子を見てみたい」と期待に胸を膨らませた。
 学習会では、琉球大学の馬場繁幸教授が途上国のごみ処理問題などを紹介。「私たちの常識が、海外では常識でないということを考えながら調査してほしい」と助言した。

2009年02月16日 【朝刊】

24人の「隊員」決定

 子どもたちを海外に派遣して環境問題を現地調査する学習ツアー「沖縄こども環境調査隊」(主催・沖縄タイムス社、共催・海洋博覧会記念公園管理財団)の選考面接が十五日、沖縄タイムス社であり、小・中学生二十四人が「隊員」に選ばれた。離島を含む県内各地から三百七十二人の応募があり、作文審査で絞り込んだ。
 子どもたちは、春休みと夏休み期間中に一人一カ国、七日前後の日程で希望国を訪問する。行き先はインドネシア、マレーシア、オーストラリアなど六カ国。九月下旬に開かれる沖縄こども環境サミットで、学習成果を発表する。
 やんばるの森で野鳥観察し、二十年前の記録と比較調査している山城真紀さん(喜如嘉小六年)は、参加が決まり、「とてもうれしい。外国の森に住む野鳥を見て、保護策や地域の取り組みを学びたい」と意欲的。恩納村から選ばれた伊差川舜君(喜瀬武原中一年)は「インドネシアのマングローブの状況と県内を比べて、自分の住んでいる地域の自然保護に役立てたい」と声を弾ませた。
 参加決定者は次の通り。

【中学生】
宮里政吏(国頭中二年)
新垣かれん(屋我地中二年)
大城さゆり(大宮中二年)
知念栞菜(伊江中二年)
伊差川舜(喜瀬武原中一年)
山根麻美(高江洲中一年)
喜納ももこ(北中城中一年)
小禄健人(沖縄尚学附属中一年)
久手堅翔太(興南中一年)
外間美幸(東風平中一年)
島袋健悟(高嶺中二年)
前三盛敦貴(石垣第二中一年)

【小学生】
山城真紀(喜如嘉小六年)
亀島淑志(古堅南小六年)
香村栄実(沖縄クリスチャンスクールインターナショナル五年)
外間新野(坂田小五年)
具志〓也(高江洲小六年)
泉香菜子(室川小五年)
新崎聖華(若狭小六年)
上原由莉子(南風原小五年)
下地宮代(北小六年)
松山大海(北小六年)
堀井紗ら(明石小六年)
砂川美穂(大浜小六年)
※(注=〓はへんが「示」でつくりが「右」)

ヤンバルクイナ放鳥.jpg

2009年1月28日 【朝刊】

命のバトン ウミガメとヤンバルクイナ

2009ウミガメとヤンバルクイナLinkIcon

与那国島のサンゴ.jpg

2009年1月1日 【朝刊】

環境調査隊紙上座談会 教育と環境

2009紙上座談会教育と環境LinkIcon

2008年12月30日 【朝刊】

[社告][人と暮らしの間に・新環境主義]
沖縄タイムス社創刊60周年企画
こども環境調査隊を国外派遣
24人を選考 来月31日締め切り

 沖縄タイムス社は創刊60周年企画として、環境学習ツアー「沖縄こども環境調査隊〜地球の声を伝えよう」を実施します。児童・生徒を国外派遣し、環境問題を考えてもらいます。
▽概要 (1)ツアーへの参加(一人1カ国)(2)「沖縄こども環境サミット」(9月予定)での発表
▽対象と人数 県内の小学5年生―中学2年生(12月現在)。計24人を作文と面接で選考
▽日程 応募締め切りは2009年1月31日(土)必着。派遣国(予定)は3月下旬にインドネシア、7―8月にマレーシア、グアム、パラオ、ニュージーランド、オーストラリア。渡航・滞在費は主催者負担
▽応募方法 所定用紙(沖縄タイムス本社・支社・支局で配布。沖縄タイムスのホームページでダウンロードできる)に記入し、次のテーマの作文を添付
▽作文テーマ 小学生「環境のためにできること」400字原稿用紙2枚。中学生「環境と社会」同4枚
▽あて先・問い合わせ 沖縄タイムス社広告局営業部 郵便番号900―8678、那覇市おもろまち1の3の31、電話098(860)3572(1月5日以降の平日午前10時―午後6時)
 主催 沖縄タイムス社
 共催 財団法人海洋博覧会記念公園管理財団
 後援 内閣府沖縄総合事務局、沖縄県、沖縄県教育委員会